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ネットショップ・ECサイトの経営で売上を伸ばすためには直帰率と離脱率について理解して改善を目指すのが大切です。
直帰率と離脱率はネットショップのKPIとして取り上げられていますが、どのような違いがあるかをご存じでしょうか。
直帰率と離脱率の違いを理解し、それぞれの特徴を生かしながら改善を進めていくと成果につながります。
2つの要素の違いを正確に理解して、サイト改善に生かしていきましょう。
直帰率と離脱率の違い
直帰率と離脱率はページにアクセスしたユーザーが他のサイトに行ったり、ページを閉じたりしてしまう割合を示す指標という点では同じです。
直帰率も離脱率も低いのがネットショップやECサイトを運営する上では理想的と言えます。
しかし、直帰率と離脱率は以下のようにまったく同じ指標ではありません。
- 直帰率:ユーザーがアクセスしたページから直接離脱した割合
- 離脱率:ユーザーがアクセスした一連のページの中でそのページからユーザーが離脱した割合
ユーザーがホームページに流入したときに、そのまま他のページに遷移したときには直帰です。
しかし、サイト内の別のページに遷移した場合には直帰にはなりません。
遷移を繰り返した後に他のページに出て行ってしまったときには離脱になります。
その離脱のきっかけになった割合をページごとに集計したのが離脱率です。
直帰率と離脱率の比較例
直帰率と離脱率はモデルケースを考えてみると違いがわかりやすくなります。
例えば、A、B、Cの3つのページから成るECサイトについて、以下のようなユーザーアクセスがあったとしましょう。
- A→B→C→離脱
- B→離脱
- C→離脱
- B→C→A→離脱
このときの直帰率はAが0%、Bは50%、Cは100%です。直帰率はユーザーが特定のページを入口としてアクセスした後、離脱するかしないかを評価する指標になっています。
Bは2回ユーザーの入口になり、そのうち1回は直接離脱されているので50%という計算になります。
離脱率はAが50%、Bが33%、Cが67%です。
ユーザーがサイト内を閲覧して回って特定のページをアクセスした回数に対して、離脱した回数が離脱率になります。
例えば、Cは3回アクセスされていて、Cから離脱したのが2回なので2/3×100%=67%の離脱率になります。
直帰率と離脱率の意味の違い
直帰率と離脱率はどちらも低くなるに越したことはありません。
しかし、意味には違いがあるのでサイト改善を進めるときには区別して考えましょう。
直帰率が高いページはアクセスされても他のページに行くことなく離脱しているのが特徴です。
集客力はあっても、ユーザーをコンバージョンに導くような導線ができていないページだと解釈できます。
一方、離脱率が高いページは他のページからアクセスした後、ユーザーが離脱するトリガーになっています。
ランディングページとしても機能できていないので、ユーザーにとって魅力がないページです。
離脱率が高いページは早急に改善しなければコンバージョンが減る原因になります。
直帰率と離脱率を改善するポイント
直帰率も離脱率も基本的には改善するポイントが同じです。
ここでは共通してできる改善方法と、個別に改善する方法を紹介します。
UXのシステム的な改善
直帰率も離脱率も改善するにはUXの向上が最も大切です。
以下のようなシステム面での改善を図り、UXを向上させれば直帰率も離脱率も下がります。
- モバイルフレンドリーへの対応
- ストレスのない読み込みスピード
- チャットボットの設置
UXのコンテンツによる改善
UXの向上にはコンテンツをユーザーニーズに合わせることも必要です。
ページを見て魅力がないと思うユーザーが多ければ直帰率も離脱率も上がります。
両方を上げるにはUXを上げられるように以下のような対策をするのが効果的です。
- ユーザーベネフィットのあるコンテンツの作成
- コンバージョンにつながる動線の明示
- 画像や動画によるストレスフリーなコンテンツの制作
直帰率・離脱率を個別に改善するポイント
直帰率と離脱率の違いを考慮して個別に改善するのも効果的です。
本質的な違いを考えると、以下のようなアプローチで直帰率も離脱率もそれぞれ改善できます。
- 直帰率の改善にはファーストビューとコンテンツライティング
- 離脱率の改善には内部リンクによる導線設計
まとめ
直帰率と離脱率はどちらもユーザーがサイトから離れてしまう比率を指します。
直帰率と離脱率の違いは単独のページで見ているか、サイト全体で見ているかです。
直帰率も離脱率も上げることが重要ですが、直帰率が高いページと離脱率が高いページでは違うアプローチで改善できます。
直帰率が高くても集客力があるページは改善によって大きな収益になると考えられるでしょう。
二つの指標を正しく理解して、ユーザーに喜んでもらえるサイト・ページを作り上げましょう。