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ECサイトでは、できるだけ幅広い決済方法を用意した方が良いです。
決済方法が限定されていると、せっかく購入を決めたユーザーがいても離脱する原因になってしまいます。
そこで今回は、ECサイトで主に使われる決済方法のメリット・デメリットについて解説します。
クレジットカード決済

クレジットカード決済は、ECサイトで最も利用される決済方法です。
手元に現金がなくても購入できるため、ユーザーにとってはとても便利な決済方法と言えるでしょう。
一定の審査を通過しなければクレジットカードは作れないので、事業者としても安心して取引をおこなえます。
ユーザーのメリット・デメリット
クレジットカード決済は、最も利用されている方法だけあって、メリットが多いです。
- 手数料が低い・かからない
- ポイントを貯められる
- カード明細で管理をしやすい
デメリットについては、カード自体の年会費がかかる程度で、ECサイトを利用する上でのデメリットはほとんどないといえます。
事業者のメリット・デメリット
クレジットカード決済による事業者のメリットは、以下のとおりです。
- 販売機会損失のリスクを低減できる
- 即時決済で支払いトラブルを防げる
- ある程度の信用が担保されている
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- セキュリティ対策が必要
- 不正利用される可能性がゼロではない
取引を行う上では便利ですが、大事な個人情報を扱うため、自社のセキュリティは強化しておかなければいけません。
銀行振込決済

銀行振込決済は、ユーザーが商品を購入した後に事業者が指定した口座に代金を振り込んでもらう決済方法です。
馴染みのある決済方法ではあるため、クレジットではなくあえて銀行振込を選ぶ人もいます。
ユーザーのメリット・デメリット
銀行振込決済のユーザー側のメリットは、以下のとおりです。
- クレジットカードを持っていなくても購入できる
- 代金の移動がシンプルでわかりやすい
クレジットカードの場合は「気づかないうちに沢山買い物をしてしまった」というケースもあるので、お金の管理にシビアなユーザーにとっては、銀行振込がメリットになるでしょう。
しかし、オンライン口座を持っていないと銀行へ行かなければいけない手間が発生してしまいます。
事業者のメリット・デメリット
銀行振込決済の事業者のメリットは、即実際であるため不払いになる恐れがない点です。
もし期日通りに振り込まれなければ商品の取引がなくなるだけなので、マイナスにはなりません。
ただし、振り込まれない可能性がある点はデメリットです。
購入を決めたユーザーが何らかの事情で振り込みをしなかった場合には取引自体がキャンセルになってしまうため、機会損失になってしまいます。
代金引換

代金引換は、商品が届いた際に配達員に代金を支払う決済方法です。
シンプルな方法で手元に現金がなくても購入操作自体はできるので、代金引換を選ぶユーザーも多くいます。
ユーザーのメリット・デメリット
代金引換のメリットは、品物を受け取ると同時に現金で支払える点です。
普段の買い物のような感覚で利用でき、クレジットカードなどを持っていなくても決済できます。
対して、デメリットとして以下の2つがあります。
- 手数料が高い
- 商品到着時に家にいなければいけない
- 商品到着時に十分な現金を用意しておかなければいけない
シンプルで便利な方法ではありますが、商品到着に合わせて家にいなければいけないので、時間の制約が生まれてしまいます。
事業者のメリット・デメリット
代金引換は常に一定のニーズがある決済方法なので、事業者にとってのメリットは大きいです。
商品引き換え時に必ず現金で支払われるため、不払いトラブルも避けられます。
ただし、手数料が高いため、事業者にとっても負担が大きいです。
キャリア決済

昨今よく使われるようになったのが、スマートフォンの利用料金と商品の代金をまとめて支払えるキャリア決済です。
クレジットカードの入力や現金を用意する必要がないため、便利な決済方法として利用するユーザーが増えています。
ユーザーのメリット・デメリット
キャリア決済によるユーザーのメリットは、以下の3つです。
- クレジットカードを持っていなくても決済できる
- 手元に現金がなくても決済できる
- 入力フォームの必要がないので手軽に決済できる
スマートフォンの利用料金とあわせての支払いになるため、後払いのような感覚で決済できる上に細かい入力フォームなどもなく便利に使えます。
しかし、手軽であるが故に「気づかないうちに購入しすぎてしまった」というリスクがあります。
事業者のメリット・デメリット
キャリア決済による事業者のメリットは、以下の2つです。
- 幅広い層をターゲットにできる
- ユーザーの購入ハードルを下げられる
キャリア決済はとくに若年層の利用が多いので、幅広い層や若年層を狙った商品やサービスの場合に効果的です。
デメリットは、クレジットカードと比べると手数料が高い点です。しかし、代金引換と比べれば安いので、大きなデメリットとはいえません。
ECサイトの決済方法は充実させておきましょう

ECサイトの決済方法は充実しているにこしたことはありません。
多くの決済方法を用意していれば、それだけ機会損失を防げます。
ただし、決済方法が多ければ多い分事業者の管理の手間はかかってしまうので注意してください。
ある程度決済方法を限定するのであれば、製品やサービスのターゲットに合わせて決済方法を絞り込むと良いでしょう。